2009年 04月 29日
トランジション・ポイント |
「トランジションとは、
リーダーが自分の考えを押しつけるものではなく、
メンバーの中から自発的に出てくるものに導かれる場であり、
そういう意味では意志的でもあり、
自然的でもある移行のことを指す」
先日、トランジションの取材を受けていて、
そんなことを言いたかったのですが、
いまいちうまくコトバにできず。
その日の夜、「とほほー」と思いながら、
ある知人のブログを見ていて思わず鳥肌!
「まさにまさに、こういうことを言いたかった!
こんなにかっこよく言えたらよかったのに~!」
という内容が書いてあったからです。
しかも、そのエントリーのタイトルは「トランジション・ポイント」。
しかもしかも、
実は全然トランジションタウンの話ではない(笑)
ブログの主は、その後TT高尾にも参加してくださったかおるさん。
かおるさんはこのエントリーの中で、
彼女の得意技でありお仕事の、「ドラムサークル」の用語、
「トランジション・ポイント」について説明しています。
前置きはこのくらいにして、以下に転載します。
(かおるさん、ご快諾ありがとう!)
http://plaza.rakuten.co.jp/drumcircle/diary/200902010000/
- - - - ここから引用
ドラムサークルには、
「トランジション・ポイント(移行ポイント、以下TP)」
という概念があります。
ファシリテーターはいつもサークルの中にいるわけではなく、
TPが表れたらサークルに入っていって
ファシリテーションを行います。
TPが起こる理由は、さまざまな場合がありますが、
アメリカ・デンバーの弁護士兼DCファシリテーター、
John Crowderさんが、
素晴らしい文章を送ってくれたので、ご紹介します。
***
私にとってのトランジションポイントとは、
リズムが「変わりたがって」いる時間帯のことだ。
DCファシリテーションの素晴らしい点は、
グループがトランジションポイントを認識して
一緒にそこを通り過ぎるよう
エンパワーメントできることだ。(中略)
また私は、トランジションポイントとは
「降参する(訳注:to surrender「引き渡す」「明け渡す」の意もある)」
時間帯でもあると考えている。
誤解のないよう言っておくが、
「降参する」というのは、
受け身な意味で言っているのではない。
積極的に「関わり」、
「そこに100%いる」ということだ。
トランジションポイントを認識し、
「降参する」ことは、
深いエンパワーメントをもたらす。
コントロールするのではなく、
自分がその一部分であることや、
それにつながっていることを感じながら、
さらに深くつながった形で
「再生(訳注:「ふたたび出現する」という意味で)」するために、
みんなで一緒にトランジションポイントの中を移動していく。
そのとき参加者は、他の参加者、
あるいはもしかすると「すべての生命」との
つながりを感じる。
グループの中には、
変化を求めて押したり引いたりする人や、
それまでの「古いリズム」にしがみつこうとする人が
混在しているにもかかわらず、
すべての人が共に
トランジションポイントを通過しすることにより、
古いリズムは過去のものとなり、
全員が新たな方法でつながりを持つようになる。
そのプロセスを体験するのは、
ほんとうに素晴らしい。
これまでにたくさんのドラムサークルを行ってきたが、
何が起こってどこへ行こうとしているのかを、
あらかじめ予測しないように心がけることは、
私にとっての大きな学びとなってきた。
「プロセスを信じること」が大切なのだ。
サークルを助ける役割が求められている時には助け、
しかるべきときに参加者の邪魔をしないよう
サークルを出て行く。
そういうドラムサークルの原理は、
ほんとうに深く、美しいと思う。
Jon Crowder
*許可なく転用・使用することは固くお断りいたします。Copyright 2009: All rights reserved by Jon Crowder
***
このあとジョンは、現在の社会や経済も同じだ、
と語っています。
そしてトレインレック
(「リズムの脱線事故」を表すアーサー・ハルによる用語。
リズムが崩壊し,演奏がストップしてしまうこと)
も選択肢のひとつとしてある、
現在世界中の政治・経済では、
うまくトランジションポイントを通過できるよう
最大の努力がなされているが、
トレインレックもあってもよい、と言っています。
いいかどうかは別として、
選択肢のひとつではあると、同感です。
世界が未曾有の状況を経験しながら、
よりヒエラルキー度の低い、
それぞれがより役割を担い、
選択肢が増え、
エンパワーメントされた
構造へと変化する今、
「新しいリズム」への
トランジション・ポイントを迎えているんですね。
John Crowder Peak Rhythms
- - - - 引用ここまで。
リーダーが自分の考えを押しつけるものではなく、
メンバーの中から自発的に出てくるものに導かれる場であり、
そういう意味では意志的でもあり、
自然的でもある移行のことを指す」
先日、トランジションの取材を受けていて、
そんなことを言いたかったのですが、
いまいちうまくコトバにできず。
その日の夜、「とほほー」と思いながら、
ある知人のブログを見ていて思わず鳥肌!
「まさにまさに、こういうことを言いたかった!
こんなにかっこよく言えたらよかったのに~!」
という内容が書いてあったからです。
しかも、そのエントリーのタイトルは「トランジション・ポイント」。
しかもしかも、
実は全然トランジションタウンの話ではない(笑)
ブログの主は、その後TT高尾にも参加してくださったかおるさん。
かおるさんはこのエントリーの中で、
彼女の得意技でありお仕事の、「ドラムサークル」の用語、
「トランジション・ポイント」について説明しています。
前置きはこのくらいにして、以下に転載します。
(かおるさん、ご快諾ありがとう!)
http://plaza.rakuten.co.jp/drumcircle/diary/200902010000/
- - - - ここから引用
ドラムサークルには、
「トランジション・ポイント(移行ポイント、以下TP)」
という概念があります。
ファシリテーターはいつもサークルの中にいるわけではなく、
TPが表れたらサークルに入っていって
ファシリテーションを行います。
TPが起こる理由は、さまざまな場合がありますが、
アメリカ・デンバーの弁護士兼DCファシリテーター、
John Crowderさんが、
素晴らしい文章を送ってくれたので、ご紹介します。
***
私にとってのトランジションポイントとは、
リズムが「変わりたがって」いる時間帯のことだ。
DCファシリテーションの素晴らしい点は、
グループがトランジションポイントを認識して
一緒にそこを通り過ぎるよう
エンパワーメントできることだ。(中略)
また私は、トランジションポイントとは
「降参する(訳注:to surrender「引き渡す」「明け渡す」の意もある)」
時間帯でもあると考えている。
誤解のないよう言っておくが、
「降参する」というのは、
受け身な意味で言っているのではない。
積極的に「関わり」、
「そこに100%いる」ということだ。
トランジションポイントを認識し、
「降参する」ことは、
深いエンパワーメントをもたらす。
コントロールするのではなく、
自分がその一部分であることや、
それにつながっていることを感じながら、
さらに深くつながった形で
「再生(訳注:「ふたたび出現する」という意味で)」するために、
みんなで一緒にトランジションポイントの中を移動していく。
そのとき参加者は、他の参加者、
あるいはもしかすると「すべての生命」との
つながりを感じる。
グループの中には、
変化を求めて押したり引いたりする人や、
それまでの「古いリズム」にしがみつこうとする人が
混在しているにもかかわらず、
すべての人が共に
トランジションポイントを通過しすることにより、
古いリズムは過去のものとなり、
全員が新たな方法でつながりを持つようになる。
そのプロセスを体験するのは、
ほんとうに素晴らしい。
これまでにたくさんのドラムサークルを行ってきたが、
何が起こってどこへ行こうとしているのかを、
あらかじめ予測しないように心がけることは、
私にとっての大きな学びとなってきた。
「プロセスを信じること」が大切なのだ。
サークルを助ける役割が求められている時には助け、
しかるべきときに参加者の邪魔をしないよう
サークルを出て行く。
そういうドラムサークルの原理は、
ほんとうに深く、美しいと思う。
Jon Crowder
*許可なく転用・使用することは固くお断りいたします。Copyright 2009: All rights reserved by Jon Crowder
***
このあとジョンは、現在の社会や経済も同じだ、
と語っています。
そしてトレインレック
(「リズムの脱線事故」を表すアーサー・ハルによる用語。
リズムが崩壊し,演奏がストップしてしまうこと)
も選択肢のひとつとしてある、
現在世界中の政治・経済では、
うまくトランジションポイントを通過できるよう
最大の努力がなされているが、
トレインレックもあってもよい、と言っています。
いいかどうかは別として、
選択肢のひとつではあると、同感です。
世界が未曾有の状況を経験しながら、
よりヒエラルキー度の低い、
それぞれがより役割を担い、
選択肢が増え、
エンパワーメントされた
構造へと変化する今、
「新しいリズム」への
トランジション・ポイントを迎えているんですね。
John Crowder Peak Rhythms
- - - - 引用ここまで。
by marujunx
| 2009-04-29 19:37
| トランジションのコツ